ぷらねた 〜未公開映画を観るブログ〜

アクセスカウンタ

zoom RSS 『神々と男たち』 グザヴィエ・ボーヴォワ監督インタビュー訳

<<   作成日時 : 2010/10/28 01:19   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 1 / コメント 0

東京国際映画祭で公開された『神々と男たち』 、正真正銘の傑作でした。部門的に配給が未定だと思って記事を準備していたら、上映後に2011年3月一般公開決定との告知が!一般公開が確定した作品は当ブログで扱うべきじゃないですが、記事を無駄にもしたくないので、今回はインタビューのみの更新です(´∀`;

画像


とはいえ、はじめに簡単なデータを。

『神々と男たち』(2010)
原題『Des hommes et des dieux』/英題『Of Gods and Men』

監督 グザヴィエ・ボーヴォワ
脚本 エティエンヌ・コマール/グザヴィエ・ボーヴォワ
出演 ランベール・ウィルソン…クリスティアン
    マイケル・ロンズデール…リュック
製作 フランス
受賞歴 20010年カンヌ国際映画祭グランプリ

◎あらすじ
 1990年代、アルジェリアで暮らすフランス人修道士たちは、貧しい現地の人々と宗教の違いを超えて交流していた。しかし、イスラム教原理主義者たちの活動によってアルジェリア国内の状況は悪化していく。修道士たちにも危険が迫り、本国から帰国命令が出されるなか、彼らはアルジェリアに留まるかどうかの決断に迫れられることになる。実話に基づいた作品。

以下、監督インタビュー邦訳になります。カンヌでのインタビューですが、サイトによって話題の取捨選択に違いがあるようなので、次の二つのものを混ぜて訳しています。
http://cineuropa.org/interview.aspx?documentID=145652
http://www.artistikrezo.com/cinema/dossiers/xavier-beauvois-interview.html

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

――この史実であるドラマの何があなたの興味を刺激したのでしょうか、表面的にはこれまでのあなたの作品とはとても異なる作品です。
 エティエンヌ・コマールからの電話がきっかけでした。彼は受け取ったばかりの脚本について、もしかしたら私が気に入るかもしれないので、意見を聞きたいと言ってきたのです。私は第一稿を読んで、とても美しい、宗教というテーマを越えた脚本だと思いました。すると、エティエンヌはその脚本を誰が書いたのか告白したんです……彼が自分で書いたとね!私たちは、私のスタイルにあうように脚本を書き直しました。

 私はこの兄弟(修道士)たちの人生に没頭しました。彼らはすぐに私の心を奪い、驚かし、私の心のうちに位置を占めるようになったのです。最近、この利己的な社会では、彼らのように他者あるいは他者の宗教に関心を持ち、「そうある」のではなく「そうする」という状態にあって、知的かつ情熱的に何かをなす人々と出会うことは滅多にありません。それから、この作品を製作するよい時機でもありました。フランスでは、ブルカのように誤った問題をでっちあげて不和を呼ぶことで、本当の問題について話し合うことが避けられそうになっていたからです。この脚本のおかげで、私は他者のよいところや、他者の宗教に関心を持つ人々と会う機会にも恵まれました。

画像


 もちろん、私は修道士たちのような隠遁生活を経験してみました。そこで、大事なことが明らかになっていったのです。まず、私たちは舞台装置を作る必要がありました。ただちに私が悟ったのは、移動撮影を室内のシーンでするのは問題外だということでした。固定ショットでされるべきだ、と。私は道徳の原理を採用し、それはこの映画の全編にわたって一貫しています。

 私たちは高速化された社会で暮らしています。しかし、私は「ジェイソン・ボーン」シリーズを監督しているポール・グリーングラスのように作ることを拒否しています!また、人々や観客たちは、いずれにせよ聡明だと私は思っています。彼らはそれぞれ異なる自分のリズムで、映画館に行くよう努力するでしょう。それでも、修道院にいる人々はね!(この作品の)修道士たちは、ある種の安定のため祈りました。ミサは、彼らの毎日にリズムを与えたのです。そのリズムは、私たちのスケジュールとはとても異なったものです。

画像


――しばしば映画のテーマに宗教は避けた方が良いと言われます。リスクを負うことは承知の上だったのですか。
 そのような印象は持っていませんね。しかし、この作品は宗教を越えています、この映画は男たちについての映画なのです。宗教に関するかぎりは、私は頭の半分ではまったく信じていませんが、もう半分ではすべてを信じています。ですから、私は宗教とともに生きようとしているのです。

――準備にあたってどの程度、修道士たちの家族や教会と共同で作業したのですか。
 私は教会とは共同作業をしませんでした。家族たちははじめ、この作品のアイディアに反対するというよりも、非常に心配をしていたようです。しかし、いくつかの例外を除いて、私たちは理解を得ることができました。家族たちがこの作品を気に入ってくれることを願います。

 それと、私は安全上の理由からモロッコで撮影を行ったのだとどこかで読みました(本作はアルジェリアではなくモロッコで撮影されている)。しかし、これは真実ではありません。私は長い間この国に憧れていましたし、モロッコで撮影することを夢見ていたのです。モロッコで撮影する方が、パリの街中で撮影するより10億倍は簡単ですしね。

画像

※最後に、ネタバレになると思われる質問があります。
 すでに鑑賞された方、ネタバレを気にしないという方はどうぞm(_ _ )m


































――修道士たちの死の状況をめぐっては、多くの議論があります。彼らの死を描かないことによって、この件に立ち入らなかったのはなぜですか。
 この作品がニュースのレポートではなく、ドラマだからです。私が関心を持ったのは、この男たちの物語であり、彼らがどんな人間だったのかということです。私たちは、映画で入り込んでいったことを、実際には知りません。これは、非常に複雑な事件です。たとえ、私が個人的には軍の大失態だという仮説を信じるようになってきているとしてもね。私はキャストの何人かにそういうことから頭を切り離しておくようにさせましたが、撮影中にそれは馬鹿げたことだと判断しました。それよりも、私は信じがたいほどに恵まれた気象条件と、撮影にあたって理想的なポイントに降ってくれた奇跡のような雪を最大限に利用しようと思ったのです(おそらく終盤の話を指すと思われる)。

画像


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

誤訳などを発見されましたら、コメント欄・メールにてご指摘ください。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
映画「神々と男たち」それでも神は沈黙を守るのか
「神々と男たち」★★★☆ ランベール・ウィルソン、マイケル・ロンズデール、 オリヴィエ・ラブルダン、フィリップ・ロダンバッシュ出演 ...続きを見る
soramove
2011/04/16 02:49

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『神々と男たち』 グザヴィエ・ボーヴォワ監督インタビュー訳 ぷらねた 〜未公開映画を観るブログ〜/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる