ぷらねた 〜未公開映画を観るブログ〜

アクセスカウンタ

zoom RSS 『ぼくたちの生活/我らの生活』 感想&監督インタビュー邦訳

<<   作成日時 : 2011/05/04 01:30   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

というわけで、行ってきましたイタリア映画祭2011(´∀` その中でも一番観たかった、昨年のカンヌで最優秀男優賞を獲得したダニエーレ・ルケッティ監督の『ぼくたちの生活』を紹介します。かなり短めのインタビューしか見つからなかったので、今回は紹介&感想と監督インタビューを一つの記事にまとめさせてもらいました。

画像


『我らの生活』(2010)
原題『La nostra vita』/英題『Our Life』
映画祭題『『ぼくたちの生活』

監督 ダニエーレ・ルケッティ
脚本 ダニエーレ・ルケッティ/サンドロ・ペトラリア/ステファノ・ルッリ
出演 エリオ・ジェルマーノ…クラウディオ
製作 イタリア・フランス
受賞歴 2010年カンヌ国際映画祭 最優秀男優賞:エリオ・ジェルマーノ

◎あらすじ
 建設現場で働くクラウディオ。3人目の子供を妊娠している妻や子供たちとともに、毎日を幸せに暮らしていた。しかし、子供の出産と引きかえに妻が死んでしまう。その日から、仕事、家庭、そして悲しみ、クラウディオの生活は変化していく。

◎ひとこと感想
 少しだけ感想を書かせてください(´∀`;まず、カンヌで賞を獲得したエリオ・ジェルマーノは予想以上に良かったです。とくに前半の、妻を亡くしたあたりは素晴らしい(序盤の話なのですが、すでに隣の方からすすり泣きが聞こえました)。
 また作品としても、家族の温かさを感じさせられました。最後まで鑑賞すれば、少なくとも悪い映画を観たと思うことはほとんどないでしょう。個人的には、前半は非常に素晴らしいと思いました。しかしその一方で、中盤から終盤にかけての脚本がちょっと弱いかなという印象も。途中でクラウディオが何を考えているのかが分かりにくくなってしまった印象もあります。
 それから、建設現場の仕事。これが意外と大きなウェイトを占めているのですが、あまり自分にはピンときませんでした。妻を亡くしたクラウディオが、仕事に打ち込むことでその悲しみを忘れようとしていると思ったのですが……どうなのでしょう。あと、不法に入国した労働者たちがたくさん働いているというのは現代的。
 というわけで、少しマイナスなことも書きましたが、やはりラストシーンを見て満足したのは事実。傑作とは言わないものの、コンパクトにまとまった温かい佳作だというのが自分の評価です。

画像


それでは以下、インタビュー邦訳になります。原文は下記の英語版を参照しましたが、微妙にヘンなところがあるので、フランス語版も少し参照しています。
http://cineuropa.org/interview.aspx?documentID=145644

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

――この映画は政治的な映画ではありませんが、明らかに非合法な世界(不法入国した労働者たちのこと)への言及があります。
 当初、私たちは主人公の政治的な情熱を見せたいと思っていました。しかし、もしそれについて直接的に述べてしまうと、映画は弱いものになってしまったでしょう。結果としてこの映画は政治的な映画でもあります。というのは、仕事や悲しみ、お金は、衝突しあうテーマですが、しかし実際にはそれらはすべて同じ方向を指し示しているからです。前作『マイ・ブラザー』で私が描いた1960、70年代のあと、言いかえればイデオロギーがなくなったあと、イタリアは幸せのお手本を失くしてしまったように感じています。まだ残されている唯一の手本は、なんとしてでもお金を儲けるということだけです。この映画は、このことを描いています。

――主人公は、最近のイタリア映画ではあまり見ないような社会階級に属しています。
 映画的には斬新だと思われるかもしれませんが、マンガや政治的には、労働者階級を貧しい犠牲者たちのように描写するためにたびたび用いられています。しかし、もし先入観を持たずに彼らを見るならば、彼らは他の人々と同じ気持ちを持つでしょう。彼らは自嘲的ですが、会話中には頭の切れるところを見せ、予想もしていなかったような仕方で自分自身を描写するのです。彼らは犠牲者を演じてもいませんし、現実を見据え、いきいきとしています。

画像


――主人公は仕事を通して、彼の悲しみから逃げようとします。
 それが、この映画の最も繊細な接合点ですね。彼の妻の死と仕事は、結びつけるのが難しいものです。ターニング・ポイントは、彼が脱線することです。それはこの映画で1番奇妙な要素であり、私たちが、同様に力強いものであることを願っている要素でもあります。つまり、彼は妻の死を拒み、自分のしてきたことすべてを拒み、妻のためにしてきたことも拒むのです。

――二人のルーマニア人のキャラクターは、この映画において重要な役どころですね。
 (アンドレイを演じた)マリウスはプロの役者ではありませんが、私は彼の豊かな知性と洞察力に感銘を受けました。彼が主人公に「目を覚ませ、あなたの奥さんは死んだんだ」と言うとき、彼は主人公の精神分析医となっているのです。(ガブリエラを演じた)アリーナ・マダリーナ・ベルズンテアヌ(Alina Madalina Berzunteanu)は、素晴らしい才能を持っていて、容易に外国語を使って創造的な演技をすることができるんです。

画像


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

誤訳などを発見されましたら、コメント欄・メールにてご指摘くださいm(_ _ )m


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
『ぼくたちの生活/我らの生活』 感想&監督インタビュー邦訳 ぷらねた 〜未公開映画を観るブログ〜/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる