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zoom RSS 『Wuthering Heights(嵐が丘)』 アンドレア・アーノルド監督 その1

<<   作成日時 : 2012/07/02 00:23   >>

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『Red Road』』『フィッシュタンク〜ミア、15歳の物語』で二度のカンヌ審査員賞に輝いたアンドレア・アーノルド監督の新作を紹介(・∀・ あの文芸作品『嵐が丘』を映画化した『Wuthering Heights』です。ヴェネチア映画祭で撮影賞を受賞した映像美に引き込まれてしまう作品でした。

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『Wuthering Heights』(2011)
監督/脚本 アンドレア・アーノルド
原作 エミリー・ブロンテ『嵐が丘』
出演 カヤ・スコデラリオ…キャサリン
製作 イギリス
受賞歴 2011年ヴェネチア国際映画祭 金オゼッラ賞(撮影賞)

◎あらすじ
 ある日「嵐が丘」の主人であるアーンショー氏が、身寄りのない男の子を連れて帰ってくる。男の子はヒースクリフと名付けられ、「嵐が丘」で育てられることになった。アーンショー氏には、ヒンドリーとキャサリンという二人の子供がいたが、ヒースクリフはキャサリンと仲良くなり、二人は恋に落ちる。
 しかしアーンショー氏の死後、ヒンドリーが「嵐が丘」の主人になると、ヒースクリフを嫌うヒンドリーは、彼を下働きにしてしまう。そしてまたキャサリンは、近くに越してきた上流階級の息子と時間を過ごすようになり……。

◎感想
 今回は、当ブログで過去の作品を紹介してきたアンドレア・アーノルド監督の新作『Wuthering Heights(嵐が丘)』を取り上げたいと思います。『嵐が丘』というすでに何度も映画化された文芸作品を、アーノルド監督らしい仕方で仕上げていました。とにかく映像が素晴らしかったです(・∀・

 さて、ストーリーに関しては『嵐が丘』という原作があるので、もう知っているという方もいるでしょう。上に書いたあらすじに加えることがあるとすれば、キャサリンが上流階級の息子と婚約したことを知ったヒースクリフが「嵐が丘」を去り、やがて復讐のために戻ってくるということくらいでしょうか。管理人自身も物語の筋は知っていましたし、こういう文芸作品ではストーリーを知っているかどうかは問題にならない気がします。

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 本作は大きく二部に分けられていて、はじめの一時間がヒースクリフとキャサリン(キャシー)の子供時代。そして後半が復讐を誓うヒースクリフ(大人)が戻ってきてからの部分になります。意外と前半部が長いのですが、後述する映像美などの点から、個人的には前半の方が好きでした。

 『嵐が丘』は何度も映画化されていますが、アーノルド監督のオリジナリティとして挙げられるのは(1)ヒースクリフを黒人という設定にしたこと、(2)画面サイズが『フィッシュ・タンク』同様1.33 : 1のスタンダードサイズであること、の二点でしょうか。とくに四角いスタンダードサイズの画面は、映像の美しさとあいまって、独特の雰囲気を生み出しています。

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 しかし、やはり本作について一番書いておきたい点は、何度か述べてきた映像の美しさです。ヴェネチアで撮影賞を受賞したロビー・ライアンさんは、本作だけでなく『フィッシュ・タンク』でも撮影を担当した方ですが、すごい。強い風が吹く自然、薄暗い部屋の中、花、そして陽光。四角いフレームの中に収まるすべてが美しく、「嵐が丘」の空気感を漂わせています。とくに、太陽の光をかなり意識して撮影していると感じました。
 作中には何度も風景や草花の映像が挿入されるのですが、それだけ監督も本作の映像美を見せたいということでしょう。こうした映像美に浸れただけでも作品を観る価値はありました。

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 一方で残念だったのは、アーノルド監督が本作をなぜ撮ったのかが伝わってこなかったということ。過去に何度も映画化されている作品をなぜ、何を伝えるために、どのようなテーマを込めていま映画にしたのかが分かりませんでした。もちろん、この原作自体に込められているテーマは本作にも残っているのでしょうが、それではちょっと面白くないなぁ(´∀`;

 というわけで、本作でもっとも感銘を受けたのは映像美。次に印象に残ったのは俳優陣でした。子供のヒースクリフとキャシーを演じた二人はとても良かったです。途中までは観ていて微笑ましかったのですが、やはり内容が内容だけに後半は切ないものがありますね。それから、大人になってからのキャシーを演じたカヤ・スコデラリオさん。『月に囚われた男』や『タイタンの戦い』にも出演している方なのだそうですが、何はなくとも綺麗な方でした(ひどい感想ですが笑)。

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 自分はあまり文芸作品映画とは相性がよくないのですが、やはり素晴らしい作品だった『フィッシュ・タンク』には及ばない作品と言わざるを得ない、というのが正直な感想です(・∀・; とはいえ、見どころのある作品ではあるので、興味のある方はぜひ。DVDはイギリス版が発売されていて、英語字幕も収録されていました。

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本作の監督インタビューを和訳した「その2」はこちら!
http://planeta-cinema.at.webry.info/201207/article_2.html

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