【短編】『Ashes』 アピチャッポン・ウィーラセタクン監督

さて、今回はアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の新作短編『Ashes』について更新します。ロモキノという手巻きカメラで撮影された映像が印象的な作品です。本作はネット上で無料配信されているのですが、管理人同様知らなかった方は、この記事からぜひチェックを(・∀・

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『Ashes』(2012)
監督 アピチャッポン・ウィーラセタクン
製作 タイ

○本作について
 本作『Ashes』は、ウィーラセタクン監督、LomoKino(ロモキノ)、MUBI(海外の映画配信サイト)によるコラボレーション作品。そのため、大部分がロモキノという35mmフィルムを使用する手巻きカメラによって撮影されており、また本編はMUBIで無料配信されています。

○作品本編
以下のURLからどうぞ。

http://mubi.com/films/ashes

※画像の下にある“ WATCH FILM ”をクリックで始まります。

○一言感想
 はじめに観たときは、ロモキノというものがどういうものか分かっていなかったので、あのカクカクとした映像にちょっと面を喰らったのですが、ロモキノで撮影するとあのような映像ができるようですね。とてもノスタルジックな雰囲気のある映像になっていて、いいんじゃないでしょうか。

 映画自体は、ウィーラセタクン監督の短編らしく(そしてロモキノの性質上?)明確なストーリーはなく、断片的なイメージが続いていくというものになっています。とはいえ、監督の愛犬キング・コングをはじめ、きわめて私的な、周囲にあるものをカメラに収めようということが、全体を貫くモチーフとしてあるようにも思いました。そのためか、作品からはアットホームな雰囲気を感じます。

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 しかしながら、本作を観て印象に残るのは、やはり映像。あのノスタルジックな映像自体は、ロモキノを使用すれば誰にでも撮れるのかもしれませんが(カクカクしているという意味で)、監督は工夫を凝らして「おっ」と思わせるショットを生み出しています。この短編自体はロモキノのプロモーションという意味合いもあると思うのですが、凝縮されたウィーラセタクン色が出ている作品になっていました。

 おそらく撮影後に加工されたと思われるカラフルな映像の断片は、それが映している日常の風景と結びついて、まるで夢か、あるいは過去のフラッシュバックのよう。そのなかに20分、引き込まれました。

 管理人は本作の存在をつい最近まで知らなかったのですが、同じように知らなかった方がいればぜひ(・∀・
 ちなみに、imdbのトリビアによると本編の13分のところでティルダ・スウィントンがカメオ出演しているそうです(監督と一緒にタイで映画祭を企画した縁でしょうか)。

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本作に関する監督インタビュー邦訳はこちらから!
http://planeta-cinema.at.webry.info/201211/article_5.html

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この記事へのコメント

asianet
2013年01月05日 21:19
 MUBIで配信しているとは知りませんでした。でも、相変わらずアピチャッポン監督の作品は理解できませんね。7日に、当方のブログでも紹介させていただきます。
ina
2013年01月05日 22:31
コメントありがとうございます。
確かに一つの具体的な理解は難しいですよね。
更新楽しみにしています(・∀・

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