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zoom RSS 『Climates/うつろいの季節(とき)』 ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督 その1

<<   作成日時 : 2010/11/27 23:16   >>

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『スリー・モンキーズ』の一つ前の作品である、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の『Climates/うつろいの季節(とき)』 を紹介。破局を迎えようとしている夫婦が経験する季節を切り取った、大人のための?佳作(´∀`* 相変わらずジェイラン監督の演出が冴えわたっています。

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『Climates』(2006)
原題『Iklimler』
シネフィル・イマジカ放映タイトル『Climates/うつろいの季節(とき)』

監督/脚本 ヌリ・ビルゲ・ジェイラン

出演 ヌリ・ビルゲ・ジェイラン…イーサ
   エブル・ジェイラン…バハール

製作 トルコ・フランス
受賞歴 2006年カンヌ国際映画祭 国際批評家連盟賞ほか

◎あらすじ
 夏、考古学を研究するイーサの意向で、彼と妻バハールの二人は遺跡のある町で休暇を取る。遺跡巡りを楽しむイーサと対照的に、バハールは退屈し、二人の仲は冷めていく。休暇が終わる前に二人は別れ、イーサは一人気ままに秋を過ごすことに。しかし、冬が来ても彼女のことを忘れられず……。

◎感想
 前回に続き、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督の作品を紹介します(・∀・ なお、今回は『Climates』⇒『Uzak』⇒両作品について語っているインタビューという順番に更新しようと思います。ちなみに管理人は『Uzak』以前のジェイラン監督作を、DVDは持っているくせにまだ見ていないので、それを紹介するかは未定です(苦笑)。

 それでは、本作についての感想を。まず正直に言うと、途中までは微妙だなと思いながら鑑賞していました(´∀`; カメラワーク、構図はすこし独特で面白かったのですが、あまりストーリーに起伏がなく、なによりキャラクターに感情移入できなかったことがその理由でしょうか。しかし、なぜ自分が登場人物に感情移入できず、作品に入り込むことがなかなかできなかったのかと考えると、それはこの作品がR30指定だからではないかと思うに至りました(笑)。

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 どういうことかというと、この作品は「大人の恋愛」、あるいは「夫婦生活(の破局)」を非常にリアルに描いているのではないか、ということです。一つ二つの部分を除いて、『Climates』は、別れていく夫婦を淡々と描いています。これが別れていく「恋人たち」ではないことが、R30と言った理由です。10代20代の恋愛は、現実ですらいくぶんドラマチックなものですが、映画だとそれに輪をかけてドラマチックになり、恋愛経験がまったくなくとも、作品に没入できると思います。また、結婚するまでのカップルを描いたり、夫婦を描く映画であっても、大抵はドラマ的で、結婚したことがなくてもよく理解できるものです。
 しかしながら、この作品に関してはそうもいきません。ドラマ的で、若者でもイメージできるレベルでの「結婚生活」の要素が薄いからでしょう。管理人のような青二才には「夫婦」が実際にはどのようなものかが分らないので、登場人物の二人が何をどのように感じて、スクリーン上で行動しているのか、心で把握することが難しかったのかなと思います(・∀・;

 そういうわけで、この作品は「オトナの映画」と言えるかもしれません。結婚を(あとは破局も?笑)実際に経験された諸先輩方が、どのようにこの作品を捉えるのか、あるいはキャラクターに感情移入できるのか、ということが気になったりしています(笑)。

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 ただし、管理人も、本編中ずっと作品に入り込めなかったわけではありません。後半、冬が訪れてからのイーサの行動――悲しい男の性というか、男の愚かさというか――は、かなり感情移入ができ、少しずつ作品に引き込まれました。結婚生活であっても、普通の恋愛であっても、共通する部分はあるということでしょうか。100分の中の後半ですから、ややテンポが悪く感じたのも事実ですが。

 そして、この作品の白眉はラスト2カットでしょう。これはシビれました(´∀` このシーンのおかげで、作品はより普遍的に人間を描いたものになり、管理人にも感銘を与えてくれました。やはり、要所要所ではジェイラン監督の演出力が光っています。

 ちなみに、そのヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督自身が、夫役を演じています。そして妻を演じたのは、監督の本当の奥さんであるエブル・ジェイランさんだったりします(・∀・ 監督自らが演じた経緯はインタビューを見ていただくとして、二人ともいい演技をしていて素晴らしかったと思います。
 R30指定などとちょっと冗談も言いましたが、別れを迎えようとしている夫婦をリアルに描いた本作は、ありがちな恋愛映画に食傷気味になって、大人な恋愛映画を観たいと思ったときにオススメ…かも。各国版、とくにuk版は安い上に主演二人のインタビューも収録されていてお得です。シネフィル・イマジカでもまた放送される可能性があるかもしれませんが、とにかくぜひ一度ご鑑賞を。

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本作の監督インタビューを和訳した「その2」はこちら!
http://planeta-cinema.at.webry.info/201012/article_1.html

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