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zoom RSS 『結婚演出家』 マルコ・ベロッキオ監督

<<   作成日時 : 2011/06/26 01:17   >>

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気がつけば先月からマルコ・ベロッキオ監督の傑作『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』が公開されていました。そのマルコ・ベロッキオ監督ですが、日本では一般公開されていない作品(もちろんいい作品多し)が結構あります。今回はその中から比較的新しいものを紹介します(・∀・

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『The Wedding Director』(2006)
映画祭上映題『結婚演出家』/原題『Il regista di matrimoni』

監督/脚本 マルコ・ベロッキオ
出演 セルジョ・カステッリット…フランコ
製作 イタリア・フランス
受賞歴 2006年イタリア・ゴールデン・グローブ賞 作品賞

◎あらすじ
 映画監督のフランコは、新作映画のオーディションで生じたセクハラ疑惑から逃れようとするうちに、シチリアに辿り着く。そこで彼は、ひょんなことから島の貴族から、娘の結婚式を撮影するように依頼される。しかしフランコは、その娘ボーナと恋に落ちてしまい……次第に現実と幻想が混ざりあっていくような魅惑的な作品。

◎感想
 イタリア本国では最新作『Sorelle mai』、日本では『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』が公開されているマルコ・ベロッキオ監督の未公開作品を二本ほど紹介します(本当は『愛の勝利を』公開にあわせるつもりでした苦笑)。まずは、長編映画としては『愛の勝利を』の一つ前の作品になる『結婚演出家』からいきましょう(・∀・

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 娘の結婚式から幕を開ける本作。冒頭からは荘厳かつやや不思議な印象を受けたものの、実際に映画が進んでいくとポップで明るく、ベロッキオ監督の作品の中では見やすい作品と言えるかも。
映画監督フランコ・エリカは、新作を撮るためのオーディション中。この最初のオーディション部分はコメディ色もあったりで、ちょっと意外なのですが、あらすじに書いたような理由でフランコはシチリアへと赴くことに。そこで、彼は何人かの奇抜な?人々と出会います。

 本作がベロッキオ監督作にしては珍しく面白みを感じさせてくれるのは、そこで出会う人々というのが、まさに映画的でちょっとリアリティに欠けているところ(そのために、フランコの妄想・幻想と現実の区別がつきにくくなるのですが)。たとえば、結婚式をビデオに撮影することを仕事にしている男性。あるいは、自分が死んだということにして作品の評価を高めようとしているフランコと知り合いの映画監督。それから、ストーリーにからんでくる、芸術にお金を使いすぎて没落した貴族……それで彼は娘のボーナを富豪の息子と結婚させようとするんですが(´∀`;

 そうして著名な映画監督ということで、ボーナの結婚式の撮影を頼まれたフランコでしたが、これまたお約束通りにボーナと恋に落ちてしまいます(笑)。自分が撮影する予定の結婚式をどうにか取り止めにさせようと行動するフランコでしたが……あとは見てのお楽しみ。

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 ところで、この作品には確かに幻想的な部分があります(いくつかの日本のブログや英語の感想を見ると、そう感じている方が多いようです)。上に書いたように、登場人物にややリアリティがなかったり、いくらなんでもフランコとボーナが簡単に惹かれあいすぎだったりするので、その見方はある程度正しいと思います。ただ管理人は、終盤こそ幻想的(というより妄想的?)な色合いが強まるものの、ストーリーはしっかりと(映画の中の)現実に沿って存在しているのではないかと感じました。だからこそ逆に、自分はラストの余韻を楽しめたのかな、と(・∀・

 それから、この映画にはアレッサンドロ・マンゾーニの『いいなづけ(古い訳だと『婚約者』)』という文学作品の名前が何度か顔を出してきます。自分はこの本の内容を知らなかったのですが、映画を観終えたあとに検索してみると、この本が『結婚演出家』に出てくることが、映画の内容を示唆しているような、なにか意味ありげなチョイスに感じられます。

 そして最後にベロッキオ監督の手腕について。自分はこの監督やはり好きだなぁと思いました、いい映像を撮るだけでなく、ちょっと実験的な映像も。本作の中で最も印象的だったのは、花火のシーン。キャプチャでは分かりにくいかもしれませんが、そこだけ違う映画なんじゃないかなというくらい綺麗な別世界。
 それからやはり、ベロッキオ監督ということで、キリスト教のモチーフが何度も出てきます。とはいっても個人的には、この作品が宗教についてなんらかのことを語っているとは思えなかったのですが。

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 というわけで、『結婚演出家』を紹介してみました。やはりこのくらいのレベルにある映画は公開して欲しいなぁ……DVDはUS版と本国イタリア版(字幕は不明)が出ています。管理人はUS版を持っていますが、ちょっとしたメイキング映像のみで特典は少なめ(・∀・;

※本作について、管理人が読める言語(英独)のインタビューがなかったため、今回はインタビューはありませんm(_ _ )m
が!イタリア語のインタビューはあるので、堪能な方はどうぞ(そして訳してくれたら嬉しいなぁ…笑)。
http://www.cinemadelsilenzio.it/index.php?id=2656&mod=interview

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